玉子とバター

おいしいサンドイッチの作り方

どうしたって私は自分のことが好きになれないし、人の視線で枠取ってもらってやっと形を保てているに過ぎなくて、「自分だけの内側のやわらかい部分」なんてものはずっと前からなくて、嘘しかついていない そもそも無いのだから、私はずっと取り繕うことしかしていない

なのに自罰的であることにも酔えないで、どうにかして抜け出せないかと、こんなところに相反する思考の残滓のようなものを擦り付けている惨めな生き物

そして何かに没入している時は何も無いということを忘れられるからと、頭も使わず手っ取り早く液晶に浮かぶ文字たちを、それこそ咀嚼することもなく夜な夜な舐めているに過ぎない